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まいぷれ三島編集部 三島市・函南町・長泉町・清水町のイベントレポート!

国立遺伝学研究所 一般公開 2015年4月4日(土)

年に一度の一般公開に行ってきました。遺伝研坂の桜も満開でした♪

国立遺伝学研究所はどんなところ?

年に1度ということで、個人的にもなかなか行く機会が無かったのですが、今回、初めて一般公開に行ってきました。

遺伝研の一般公開は、桜の咲く時期に合わせて、昭和43年から毎年行われています。遺伝学の理解を深めると当時に、様々な種類の桜を楽しむことができます。

まずは、広報の小嶋さんに、遺伝研についてお聞きしました。

遺伝研は、主に以下のことを行っています。
1.遺伝現象の世界レベルの研究
2.世界中の研究者が解読したDNA塩基配列等のデータをスーパーコンピュータで管理
3.総合研究大学院大学の遺伝学専攻のキャンパス
4.研究用マウス・ショウジョウバエ・ゼブラフィッシュなどの分譲

研究だけかと思っていたのですが、色んなことをやってるんですね。

塩基配列データベースは、日本・米国・欧州の3極で維持管理していて、日本でその責務を担っているのが本研究所です。
大学共同利用機関法人、情報・システム研究機構とあるのは、そういった理由なんですね。
また、このデータは各大学から見ることができるようになっているそうです。

学生は約30人在籍していて、留学生が約3割だそうです。
テーマ展示では、日本の学生はもちろん留学生も説明をしていました。
午後には雨も上がって来場者が増えました。
午後には雨も上がって来場者が増えました。
本館です。
本館です。

遺伝研には日本全国から収集した約200種、300本を超える桜があり、見ごたえがあります。

遺伝研の桜は観賞用に植えられたものではなく、研究用に集められたものです。三島市の花に制定されている三島桜の産みの親である竹中要博士が、桜の遺伝子の研究と、品種保存の目的で植えました。
竹中博士は、遺伝学者として桜の起源の研究を続ける中で、染井吉野の起源を発見しています。染井吉野は元々自然界には存在しない品種で、どんな品種の交配からできたのか謎でした。
竹中博士は地道な交配を繰り返し、葉や花の特徴から、大島桜と江戸彼岸のかけ合わせと発表しました。この発表は1965年の事で、最新の鑑定で、その結果が正しいことが証明されています。
長い間の努力の上に得られた成果と、研究魂の結晶をご覧いただけます。
ちなみに、国内には約600種の桜があると言われています。遺伝研には200種類の桜がありますが、これだけあるのも珍しいそうです。
入口の山桜枝垂れは見事です。
入口の山桜枝垂れは見事です。
桜の木にはこの様な説明書きがついているものもあります。
桜の木にはこの様な説明書きがついているものもあります。
遺伝研の敷地の周りには桜の木で一杯。
遺伝研の敷地の周りには桜の木で一杯。
たくさんの種類の桜が植えられています。
たくさんの種類の桜が植えられています。
白とピンクが並んでいるときれいです。
白とピンクが並んでいるときれいです。
満開♪
満開♪
研究棟の前にも桜の木があります。
研究棟の前にも桜の木があります。

テーマ展示は、「野生イネ栽培温室」、「ゲノム・遺伝情報・進化」、「マウスを使って研究しよう」など盛り沢山です。

桜の他に、講演会やテーマ展示も見ごたえがありました。
テーマ展示では、教授の方や大学院生の方が、分かりやすく説明してくれていました。子供向けの内容や、実物の展示、顕微鏡で覗いてみるなど、いろんな人が楽しめる工夫がされていました。
野生イネ栽培の展示です。
野生イネ栽培の展示です。
本館1階「生命を形作る分子・細胞」
本館1階「生命を形作る分子・細胞」
ヌクレオソームをペットボトルの蓋と紐で作ろう!
ヌクレオソームをペットボトルの蓋と紐で作ろう!
学生さんが丁寧に子供たちに教えていました。
学生さんが丁寧に子供たちに教えていました。
本館2階「マウスを使って研究しよう」
本館2階「マウスを使って研究しよう」
マウス(ハツカネズミ)は妊娠期間が20日です。<br>受精卵からマウスになるまでを紹介しています。
マウス(ハツカネズミ)は妊娠期間が20日です。
受精卵からマウスになるまでを紹介しています。
意図的にまだらなマウスを誕生させることもできます。
意図的にまだらなマウスを誕生させることもできます。
本館3階「モデル生物を用いた研究」
本館3階「モデル生物を用いた研究」
主なモデル生物の、ショウジョウバエ・線虫・ゼブラフィッシュを紹介しています。
主なモデル生物の、ショウジョウバエ・線虫・ゼブラフィッシュを紹介しています。
ゼブラフィッシュは初めてみました。
ゼブラフィッシュは初めてみました。

書籍やアサガオの種の販売もしているんです。

書籍はとてもお得な値段で販売していました。遺伝に関する雑誌や生物学など、高校生からお年寄りまで、幅広い人が購入していました。
販売しているアサガオの種は、何と全部が「新種」なんです。中には、1つから4つの花が咲く可能性のあるアサガオもありました。遺伝研に来ないと買えないのですが、ファンの方が大勢いて毎年買いに来る人も少なくないとか。午後には半分くらいが売り切れていました。
書籍がとてもお得な値段で販売されていました。
書籍がとてもお得な値段で販売されていました。
全て新種のアサガオです。
全て新種のアサガオです。
12時過ぎには半分くらい売り切れてました。
12時過ぎには半分くらい売り切れてました。
本館入り口で販売していました。
本館入り口で販売していました。

最後に、遺伝研坂の桜です。

桜が開花していく様子はこちらから(桜特集)