まいぷれ三島編集部 三島市・函南町・長泉町・清水町のイベントレポート!
飼い主とペットの災害対策
2024年12月19日(木)、三島市役所中央町別館にて「ペットの災害対策研修会」が開催されました。
大規模災害の発生に備えて、ペットと飼い主が共に避難する「同行避難」や、避難所での生活を想定したペットのしつけや日常的な準備を行うことを目的としています。
■ペット災害対策の現状と飼い主等の役割について
■ペット用の避難用品や備蓄品について
■災害に備えたペットの健康管理について
■災害時に役立つペットの社会化やしつけについて
東部保健所動物保護第1指導班 松村指導員

東部保健所動物保護第1指導班 松村指導員から、ペット災害対策の現状などについて話を聞きました。
実例として、東日本大震災の時、飼い主から離れてしまった犬が野犬化したことなど問題があり、ペットと一緒に避難する「同伴避難」についてお話を聞きました。
三島市では、52か所の指定避難所の内、同伴避難できるのが23か所あります。
「同伴避難」とは、避難所で一緒に生活することではなく、あくまでも飼い主とペットが一緒に避難地まで安全に避難することをいうそうです。
実際には、避難所でペットと過ごすことに抵抗を感じるまわりの人も多く、半数以上の方が車での避難を選んでいるのが現状と話してくれました。
実際、避難所では学校の渡り廊下などに飼い主さんがペットのエリアを作ります。
夏・冬などの対策も考えておかなければならないので、過去の事例を検索して調べておくことがとても重要なことだと言っていました。
ペットのための備えは飼い主の役割!
最低でも5日~1週間分の備えをしておきましょうということでした。

東部保健所動物保護第1指導班 小星指導員

備蓄用品

備蓄用品


クレートはプラスチックのものがいいそうです。
・ペットフード(ドライ・ウェット)
小分けにして用意するのもOK、ペットも環境が変わると食欲がなくなる子もいるので、缶詰フードなども用意しておくといい。
・水
多めに用意
・トイレシート
人間が使うこともできる
・キャリーバック・リード・首輪・ハーネス
・普段のんでいる薬があれば薬も多めにもらっておく
車の中にも置いておくこともオススメだそうです。
飼い主とペットが一緒に写った写真を用意して貼っておく。
(1年くらいで撮りなおすのがベスト)
動物の品種や特徴、マイクロチップ番号、性格、かかりつけの動物病院なども記入
災害が起きた時には迷子チラシを作ることができないので、作っておくといい
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000471139.html
・日用品
衛生用品(洗浄綿・シャンプータオル)タオル、ウエットティッシュ、トイレットペーパー、ペットシート、新聞紙、ゴミ袋
・あると便利
油性マジック、養生テープ、ガムテープ、クリップ、段ボール、ワイヤーネット、結束バンド、カラビナ、南京錠
・ストレスケア
自分の匂いのついたもの(ブランケット、タオルなど)ブラシ、大好きなおもちゃ

ペット防災カード

広小路動物病院 斎藤篤獣医師
狂犬病予防注射は、愛犬の健康を守るだけでなく、災害時に重要なデータとしても役立ちます。
犬の個体情報が自治体に記録され、いざという時に迅速な対応が可能となるそうです。
また、狂犬病だけでなく、犬に必要な各種ワクチンやノミ・ダニの予防は、犬同士の感染を防ぎます。
愛犬の健康を守ることは、家族の安全を守ることにもつながります。定期的な予防注射や予防ケアが大切ですね。
不妊去勢手術を行っていないと、避難時に飼い主とはぐれてしまったペット同士の繁殖で新たな命が生まれ、飼い主のいない動物が増えるということにつながってきます。
ペット飼育スペースでの性的ストレスも軽くなります。
マイクロチップを装着・登録は、飼い主と離ればなれになった場合に、マイクロチップを読み取ることで飼い主の情報を確認でき、飼い主のもとへ戻すことができるます。

(一社)静岡県動物保護協会 動物保護管理指導員の 茶谷千穂さんと、ハリーちゃんが、マットやキャリーへの入り方を実演してくれました。
災害が起きて、いつもと違うストレスを感じるのは人間だけではなく、ペットも同じです。
そんな中で飼い主との信頼関係が一番大切になってきます。
避難場所では、「クレートに入れるようにしておく」ということが必須になってきます。
安心して入ってもらえるような練習を普段の生活の中でしていきましょうということでした。ただ無理やりいれるのではなく、おやつを使いながらまずはマットの上に座るというところからはじめ、クレートに入る、出る、扉を閉めるのも1秒からはじめるのがいいそうです。
・犬が我慢して入る状況を作らない。
・犬がストレスを感じていないか、ボディランゲージをよく見る。
・鳴かなければならないような状況を作らない。
・鳴いたらちゃんと応えてあげる。「学習性無力感」に陥らせない。
・出してあげられないときは、声をかける、そばにいて息を吐くなど、できることをする。
・犬はロボットではないので、どんなにトレーニングできていても、クレートに入りたくなかったり、入っても落ち着けないということはある。その場合は、なぜ入りたがらないのか考え、別の選択肢を考える。どんなときでも絶対に指示通りにクレートに入らなければならないと考えるのは間違い。犬の気持ちを尊重することが何よりも大切。
普段からコミュニケーションをとって信頼関係を作っておくのが大切ですね!
閉会の挨拶
東部保健所動物保護第1指導班 岩田班長
今回参加した地域の避難所運営委員の方が、「基本的なことを知らなければ、自分たちの地域でどのように展開していけばいいか判断できないので、今回の研修に参加してよかった」と話していました。
また、参加者の中には犬を飼っている方もおり、「今回の内容を参考に、さっそく過去の事例を調べてみようと思います」と前向きな感想を話してくれました。
ペットとの避難は、多くの飼い主にとって心配事のひとつです。こうした学びをとおして具体的な準備を進めることが、災害時の安心につながります。
避難所の運営とペットの受け入れは、地域全体の協力と理解が必要なテーマだと思います。少しずつ知識を共有して、みんなで安心できる環境を作っていけることが今後の課題でもありますね。
今回参加してみて、事前に準備しておくことの大切さを実感しました。
過去の事例でどのような避難をしているのかを調べると共に、ペットの防災カードや迷子チラシの準備もしておこうと思います。
このような講習をきくことにより、飼い主としての責任をより一層感じることができるので多くの方に聞いてもらいたいなと思いました。
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