●まだまだコロナウイルスの騒動は続きそうです。
●北海道で感染が確認されたと云う子ども達は軽症で済み、元気だそうです。
北海道の小児科医会から報告がありました。（マスコミでは報道されていません）
●今週あまり新しい情報はありませんが、PCR検査が保健適応になり、一般医療機関が民間検査機関に検査依頼ができるようになりそうです。しかし、ちょっと心配だからという人々が安易に医療機関を受診するとパニックになり、本来の医療行為に支障が出る可能性があります。やはり相談窓口に相談して、指定医療機関を受診するようになるとは思いますが。数は今までより多くできそうです。
●韓国ではもっと検査していると報道されていますが、その結果どうですか？人口の割に感染者や死亡者は多いですね。検査して感染者が減る訳ではありません。検査のために動き回り感染が広がった可能性も否定はできません。韓国ではSARSの経験があり、大手企業や民間ベンチャー企業が大学病院の近くにあり、数をこなせるという環境にあるためでしょう。
●連日、「感染症専門家」なる人たちがTVでしゃべっていますが、我々医師が、この人は感染症のプロだろうという方々は出ていません。同じ人があちこちに出演していると云うことはTV局の意図する事に賛同している人たちだろうなと想像してしまいます。
本当の専門家（多くの患者さんを診て治療してさらに研究されている方）はマスコミに出ている暇がない？
●マスコミの専門家が「もっとPCR検査をるべき」と云う様な事を言っていますが、この検査感度が（感染者が検査陽性となる確率）4割5割ではスクリーニングには不適当なものであることは学校で習っているはずですが。咽頭ぬぐい液ではウイルスが少ないのでなおさら陽性にはなりにくいです。

●学校が一斉休校になり意味がないとか騒ぐ人も居ますが、通勤するなは無理なので、致し方ないと思います。世界では13か国が一斉休校になっています。
●この事について、子どもを一人に出来ない、親が休まざるを得ないと云うことばかり言われている事を見ると、「もっと本質的な事忘れていませんか？」と思っていました。
●そうしたら、5日の朝刊に『ユネスコは、新型コロナウイルス対策の休校で世界で少なくとも2億9千万人の子どもが影響を受け、教育を受ける権利が損なわれているおそれがある』、『教育の不平等を悪化させる（経済的に恵まれた家庭では他の教育手段活動で埋め合わせをし易いができない家庭もある）』と声明を出したという記事がありました。
日本では話題にもなっていません。

●コロナ騒ぎで皆さんが行動自粛している為と、温かいこともありインフルエンザはあまり多くありません。しかし、まだまだ流行している地域もあります。
●昨年の1月にはインフルエンザで1000人以上が亡くなっています。1日30名以上です。覚えている人は少ないでしょうね。マスコミが騒がなかったからです。

●コロナ対策も大切ですが、急に慌てるのではなく、予防出来る病気は予防しましょう。今シーズンインフルエンザのワクチン接種者は国民の3割～4割ほどだそうです。新型インフルエンザで大騒ぎになった10年前は皆がワクチンワクチンと騒動だったのですが、喉元過ぎて熱さを忘れてしまったようです。今シーズンの日本のワクチンは流行した型とワクチン株がほぼ一致していたため、効果はあったようです。