まいぷれ三島編集部 三島市・函南町・長泉町・清水町のイベントレポート!
みしまびとプロジェクト映画「惑う After the Rain」プレミア試写会 2016年4月29日(祝・金)
映画完成を祝い三島市制75周年記念式典後に、関係者向けのプレミア試写会が行われました。
みしまびとプロジェクト映画「惑う After the Rain」プレミア試写会が三島市民文化会館で開催
三島市民文化会館 開場ごの様子
俳優さんのサイン
台本やカチンコなどが展示されました
上映に先立ち、代表・市長挨拶と監督・俳優のみなさんのトークが行われました
みしまびとプロジェクト 前田 磨会長、豊岡 武士 三島市長が挨拶されたあと、林弘樹監督と俳優のみなさん(中西美帆さん、小林且弥さん、小市慢太郎さん、宮崎美子さん)のトークショーが行われました。
◆中西 美帆さん
撮影前から三島をよく知るためにホームステイをしながら役作りにのぞみました。
一人で来て、うなぎを食べてビールを飲んだりもしましたよ。
日舞は20年が基礎といわれるのを、約3ヶ月で稽古してもらいました。
日舞の場面はこの映画の見どころでもあるので、ぜひ注目して欲しいです。
◆小林 且弥さん
夏から冬にかけての撮影で、紅葉がきれいだったけど、夏のロケでのセミの音は大変でした。
(小林さんは、進行役を行っていただき、トークを盛り上げていただきました。)
◆小市 慢太郎さん
三島には初めて来ましたがとても素敵な街だと思います。
人の心がオープンで、温かく迎えてくれて、三島のことが大好きになりました。
お祭りのしゃぎりのシーンで笛を吹くのですが、結構、合間を見て稽古して何とかものになったと思います。
まだ、完成した映画を観ていないので、この後、みなさんと一緒に映画を観たいと思います。
三島の人たちと一緒に完成した映画を見れるのはワクワクします。
◆宮崎 美子さん
以前に、柿田川に旅番組の取材で来たことがあります。
私もおいしいうなぎ、食べましたよ。
家族とふるさとの映画なので、日本中、世界中に通用する内容だと思います。
三島の人たちにとっては、知っている場所や人が出るので、身近に感じられると思いますよ。
◆林 弘樹監督
4年半前「ふるさとがえり」の上映がきっかけで三島に来て、いろんなプロジェクトに関わらせてもらい、家族みたいなつながりができて、今回の映画制作につながりました。
そんな家族の様なつながりでできた映画を観てください。そして、観たあなたも今日から「みしまびと」です。
取材は夕方からのプレミア試写会だったので、上映前のトークです(午後一番からのプレミア試写会は上映後のトークでした)。
ネタばれができないので、三島のことや撮影秘話、映画の経緯などを話していただきましたが、終始笑顔のトークで、三島を好きになったということが、お世辞ではなく本心からの言葉のように思えました。「みしまびと」の頑張りや想いが伝わったからこそだと感じました。
プレミア試写会の開式です
みしまびとプロジェクト 前田 磨会長
豊岡 武士市長
司会の二人も「みしまびと」
大勢の人が観賞されました
トークショーの始まりです
中西 美帆さん
小林 且弥さん
小市 慢太郎さん
宮崎 美子さん
林 弘樹監督
いよいよ「惑う After the Rain」の上映です!
ネタばれはできませんので、パンフレットの概要を掲載させていただきます。
映画の個人的な感想としては、監督の話されていた内容や俳優さんのトーク内容を、実感できた映画でした。地域住民延べ6000人が協力して、デジタル主流の中で、あえてフィルムでの撮影にこだわった映画は、想いのこもった内容で、とても丁寧で、三島らしさがでています。
最後のシーンだけでなく、何度となく涙してしまう場面があります。観終わった後に、心が温かくなって、家族の見方を再認識させられることでしょう。だからこそ、林監督が仰っていましたが、大事な人と一緒に観て欲しいという意味が、映画を観て良く理解できたような感じがします。ひとりで観るのも良いとは思いますが、誰か大切な人と一緒に観て欲しいと思います。
移りゆく時代に、紡がれる想い、変わることのない家族の絆とは--◆ものがたり◆
舞台は1980年、三島。
物語は石川家の結婚式前日から始まる。
明日嫁ぐ長女「いずみ」(佐藤仁美)と食卓を囲む母「イト」(宮崎美子)。
いつもと変わらない二人の風景。
しかし、かつて石川家は父「誠志郎」(小市慢太郎)がイトと塾を営み、多くの若者、ご近所が集まり賑わっていた。誠志郎の死や妹「かえで」(中西美帆)の妊娠など、様々な事を乗り越え、家族は未来をつくっていく。
時代と共に移りゆくものと受け継がれてゆく家族愛。
豊かな街の表情と世代越えて語り継いでいきたい愛の姿を、飾らなくとも美しい日本女性の生き様を通して丁寧に描く感動の物語。
◆メインキャスト◆
佐藤 仁美
中西 美帆
小市 慢太郎 斎藤 洋介 小林 且弥 是永 克也村田 雄浩 藤田 弓子(友情出演) 宮崎 美子
監督 : 林 弘樹 脚本 : 栗山 宗大
◆主題曲◆
「家族の風景」 手嶌 葵(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◆制作会社◆
ものがたり法人FireWorks (
http://www.fireworks-film.com)
2003年設立以来、10本の長編劇映画を制作。国内初、市民参加型による映画制作を実施。
過去に上海国際映画祭、東京国際映画祭、カイロ国際映画祭など様々な映画祭で評価を受ける。
手作り看板で記念撮影
囲み取材の内容について
囲み取材の中で、林監督や俳優のみなさんが述べられていたことをまとめました(内容については順不同です)。
◆林 弘樹監督
三島という場所を決めて映画撮影をしたのではなく、三島に導かれ、三島の人と関わるうちに映画制作に結び付いていきました。
フィルムでの撮影に取り組んだのは、プロジェクトの主旨にあるように、合理的に世の中がスピードを増して進む中、あえてフィルムという面倒なものに取り組み、面倒だからこそ丁寧に進めるということをしたかったからです。また、そうすることで、「目に見えない、今まで大切にしてきたもの」を映画に込めたいと思ったからです。
◆小市 慢太郎さん
お金でないもの、例えばボランティアスタッフの人とか、三島の人と接しながらみんなで映画を作って、物づくりの原点を再確認させられた様な気がします。そう言った意味でも、とても刺激を受けました。
◆宮崎 美子さん
楽寿園の梅御殿がメインで、私はその中の一部という感じでいました。
お母さんはいつもそこにいて、「お母さん=ふるさと」といっても過言ではないと思いますが、そんな感じが出せたらと思って取り組みました。
◆中西 美帆さん
撮影前からホームステイをしたり、撮影で三島の人たちと共に過ごし、時間を共有するうちに「家族」を感じることができました。現在では、第二のふるさとと思えるようになりました。
◆小林 且弥さん
「熱がのっかている」といか「熱が刻まれている」映画になったと思います。それは、観ても分かる映画になっています。フィルム撮影はフィルムを回している音が聞こえてきて、とても緊張感が伝わってくるというか、一瞬一瞬を大切に共有して行く、そういう撮影だったからこそ熱が刻まれた感じがします。
この映画は、家族が核であるということを感じられる作品になっていると思います。
最後に林監督が、以下のことを仰ったのが印象的でした。
映画を観る機会が減っていっていると思いますが、この機会に多くの人に、できれば大切な人と、友達と、誰かと一緒に観てもらって語り合って欲しいです。また、「みしまびと」のみなさんには、この映画の親になって育てていって欲しいです。
まさに、この映画は「みしまびと」にとっての「家族」になるんですね。
囲み取材の様子 いろんな質問が行われました
みしまびと プロジェクト事務局
〒411-0853
静岡県三島市大社町18-52 大社の杜2階 TEL:
090-7680-2099(担当:田島) mishimabito@gmail.com
みしまびとプロジェクトHPみしまびとプロジェクトFacebookページ◆今後の予定◆
2016年夏~秋 : 国際映画祭にエントリー
2016年冬 : 静岡県内で先行劇場公開
2017年 : 全国劇場公開と全国地域ロードショー
※全国地域ロードショー:映画に共感してもらった人に主催してもらって、自主上映会を開催してもらいます。
編集後記
映画観賞は、実は妻と一緒でした。隣で観ていた妻は、何度となく、ハンカチで涙を拭くしぐさをしていました。私は何とか「ウルウル」するくらいでとどまっていましたが・・・
映画のタイトルにあるように家族は「惑う」のですが、「イト」のしたたかさ、優しさ、強さで、最後は本当の家族になっていく、最後に「本当によかったね」と声をかけたくなるような思いになりました。
うちには娘はいませんが、二人の息子は大きくなるにつれて共に過ごす時間が少なくなりました。今では、次男が今年から大学に通い始め、二人とも独り暮らしを始め家を出て行ったので、なおさらです。しかし、この映画を観て、家族のあり方を考えさせられ、小さいころ共に過ごした時間があったからこそ今があって、これから共有する時間は多くはならないかもしれないけど、いろんな話をしていきたいと思いました。
それと、「みしまびと」のスタッフの方たちの素晴らしさを改めて感じました。えらそうなことを言えた立場ではないのですが、一生懸命に何かに取り組むって、ちょっと恥ずかしかったり、見られたくないような感じもあると思いますが、出会う「みしまびと」のスタッフの方は、いつも全力で輝いていました。取材という立場だけでなく、スタッフとして参加できなかった(しなかった)ことは、私の心残りとなりました。次への課題にしたいと思います。
最後に、主題歌すごく良いです!映画のシーンにすごくマッチしているんです。
歌っているのは、手嶌葵さん。最近では、ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の主題歌を歌われていましたよ。